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お で ん 家  へ よ う こ そ !!

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子育てハッピーアドバイス part 8





この記事は『子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~』の連作となっております。
出来れば、
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 1
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 2
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 3
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 4
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 5
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 6
子育てハッピーアドバイス ~自己肯定感をはぐくむ子育てを考える~ part 7
と合わせてお読みください。












9.具体的な対応
  3)子どもの頑張りを認めてねぎらう。
    ・「頑張れ」より「頑張ってるね」 
  4)ありがとう




9.具体的な対応
  3)子どもの頑張りを認めてねぎらう。
    ・「頑張れ」より「頑張ってるね」
 
 


次に大事な事は、「子どもの頑張りを認めてねぎらう」ことです。

我々「頑張る」という言葉が好きですから、至るところで「頑張れ、頑張れ」と言う訳です。
小学校の連絡帳なんかでも、先生が赤ペンで
「明日からもっとがんばりましょう」
「こういうところをがんばりましょう」
とか、書いてある訳です。


確かに「頑張れ」と言われて、「頑張ろう」と思える時もありますが、
「頑張れ」と言われて、つらくなる事もあります。

それはどういう時かと言うと
これ以上頑張れないくらい頑張っている時に、更に「頑張れ」と言われると
今の頑張りまで否定される様な気がして、つらくなるのです。


これは大人でも、同じだと思います。


例えば、奥さん方であれば、
毎日毎日、朝から晩まで、いっぱいいっぱいやっていると思うんです。
朝早く起きて、朝ご飯を作って、子どもに食べさせて、忘れ物がないか見て、学校へ送り出して、
仕事のある人は仕事、家事のある人は掃除洗濯、育児、いろいろとやっているうちに、あっという間に夕方になって、
晩ご飯の買い物に行って、家に帰って、晩ご飯を作って、子どもに食べさせて、お風呂に入れて、宿題を見て、寝かし付けて、
そうやっていると、あっという間に9時・10時になる訳です。
もうこれ以上出来ないくらい、やっている訳です。


ところがそういう時に、例えば旦那さんが、子どものテストを見つけてきて
「このテストの点数はなんなんだ!もっと頑張って勉強みてやれよ」
という風に言われたら、皆さんはどういう気持ちになりますか?


「ああ、愛する主人から言われたのだから、もっとがんばろう」
と皆さんなら思うかも知れませんが、普通はそうじゃないですね。

「これ以上、どうしろと言うの? そんな事言うならあんたがやってよ!」となります。
「頑張れ」と言われると、むしろ、余計に腹が立ってきます。


お父さん方も毎日毎日、残業残業で遅くまで仕事をしている。
ところが、ある日、社長から呼ばれて、

「君、今月のこの成績は何だ! 一体何をやってたんだ。
 もっと頑張って外回りして来い、しっかり契約とって来い」

という風に言われたら、どういう気持ちになりますか?
「これ以上、どうすればいいんだ」と、余計に絶望的な気持ちになります。


そういう時に我々なら、どういう風に言われたらいいのか?


さっきの奥さんの例で言えば、旦那さんから「もっと頑張れ」と言われるんじゃなくて、
「君も朝から晩まで、よく頑張ってくれてるね。ありがとうね」
という風に言われたら、もやもやしていたものが、スーっとして、

「私なんか、まだまだ」

とは、言わないとは思いますけどね(笑)
ちょっとはそういう気持ちになるんじゃないでしょうか?

お父さんも社長から「もっと頑張れ」と言われるんじゃなくて、

「毎日毎日、夜遅くまでご苦労さん。君も良く頑張ってくれてるね」

と言う風に言われると、元気が出てくるんですね。


それは子どもも同じなんです。


「だけど、先生。
 うちの子ども、毎日毎日、宿題もしないでゲームばっかりして、片付けもしない。
 それのどこが頑張ってると言うんです?」

と言うかもしれないけれど、子どもは子どもなりに頑張っているところがあるんです。


例えば、学校へ行ったら行ったで、友達関係でもの凄く神経を遣っています。
それが今は、昔の比ではないのです。
昔はいじめといったら、中学校だった。
今は小学校、あるいは幼稚園、保育園でも友達関係に凄く神経を遣う。

昔は人より劣っていたらいじめられたけれども、今は目立ちすぎてもいじめられる。
劣ってもいけないし、目立ってもいけないし、この微妙な空気を察知してかわしていかないといけない。

先生から目を付けられたら当てられるから、巧みに視線をかわさなきゃいけない。
家に帰ればガミガミ叱られるのを、ジーっと忍耐しなきゃいけない。
子どもなりに頑張っていることがある訳です。


そういう子どもに対して、「頑張れ、頑張れ」ばかりじゃなくて、時には、
「おまえもおまえなりに、頑張ってるんだね」
と、言っていく方が、かえって元気が出てきたりするものです。

私は「頑張れ」という言葉は相手を選ぶと思います。
言っていい人と、言ってはいけない人がいるのです。

だけど、「頑張ってるね」「よく頑張ったね」と言われて、落ち込む人はいないと思います。
ですから、「頑張れ」よりも、
「頑張ってるね」「よく頑張ったね」という言葉を使う方がいいのではないでしょうか。





9.具体的な対応
  4)ありがとう



子どもの自己評価、自己肯定感を育むために、
一番簡単で、一番有効なことは、「ありがとう」という言葉です。
「ありがとう」という言葉は、お礼の言葉であると同時に、相手の存在価値を高める言葉でもあります。


我々は、人から「ありがとう」と言われるとどうして嬉しいのか?


お礼を言ってくれたから嬉しいというよりも、
「自分のやった事が人の役に立った」
「自分の存在意義があった」
という風に思えるから、嬉しいのです。

実際、自己評価の低い「どうせ俺なんか」と捨て鉢になっている子どもでも、
何かいい所を見つけてやって、
「助かったよ」
「ありがとう」
と言うと、とても嬉しそうな顔をするものです。

なぜなら「自分なんて存在価値がない」と思っている子が、
「こんな自分でも人の役に立てるんだ」
「自分みたいな人間でも生きていていいんだ」
と思えるからなのです。

ですから、「ありがとう」という言葉は、相手の存在価値を高める言葉なのです。


富山県のある学校で、子どもたちに、
「大人たちからどういう言葉をかけてもらうと一番、嬉しいか」というアンケートを取った事があります。
いろんな褒め言葉がありますが、その中でトップに挙げられたのが「ありがとう」でした。

それほど、子どもたちは、大人から「ありがとう」と言ってもらうと嬉しいし、求めているんです。

ところが、案外、大人から子どもに「ありがとう」と言ってないと思います。
だけど、子どもには求めますね。
「ありがとうは?」と言う風に。


ちょっとした事でもいいんです。

左にあったものを右に動かしただけでもいいですから、

「ありがとうね、助かったよ。」

という風に言っていく事で、


「自分は大切な人間だ」
「自分も役に立てるんだ」
「自分も必要とされるんだ」
「自分はこの世界に生きてていいんだ」


という気持ちを育んでいく事が出来るのです。







(Part 9へ続く)






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